はたらく片貝木綿

wkudoh2006-05-21


新潟県の紺仁工房でただ唯一織られている
片貝木綿というキモノがあります。
私も何枚か持っている大好きな木綿の一つです。
木綿の丈夫さと、柔らかさを兼ね備えた布で
洗えば洗うほど、はたらけばはたらくほど味が
出る。そんなキモノなのです。


最近できた表参道ヒルズの裏手に、はたらく
片貝木綿と出会えるお店があります。


新潟県の郷土料理を出してくれる静香庵です。
ここの板長さんは、片貝木綿を仕事着にしていら
っしゃいます。
この日は、鼠色と白の縞のすっきりとした着こなしが
印象的でした。

よく家族で訪れているのですが、こちらのご飯は
本当においしい!鰺のナメロウ、村上牛のしゃぶ
しゃぶ。最後のデザート、黒砂糖のシャーベットまで
もうお箸は止まりません(笑)


最初に出てきた山菜が食べたことのないものだった
ので、板長さんにおうかがいしたところ、本を見せて
説明してくださいました。
「しおで」。漢字ですと「牛尾菜」と書くそうです。


今年は雪が多かったので、新潟の豪雪地帯ではまだ
フキノトウが取れるとのこと。そんな話を聞くのも
また「おいしさ」が増すのです。