映画「二人日和」

仕事で一足お先に試写を見てまいりました。映画「二人日和」。
http://www.futaribiyori.com/


京都の町家で暮らす神祇装束司(神事に際に着る装束を作る
職人さん)の夫と妻。40年以上、ゆっくりと古都の四季を
過ごしてきた夫婦ですが、妻が不治の病に冒されたときから
日常が変わり始めます。そんな夫婦を描いた映画です。


もう、初手から目頭が熱くなります。京都の風景があまりにも
美しいのです。別にJR東海のCMのように(笑)、いいとこ
どりだけの映像ではありません。伝統と現代が混在する京都が
淡々と映し出されます。


長年、頑固で無口な職人の夫を支えてきた妻を演じる藤村志保
さんの存在感に圧倒されました。
その普段着のキモノ姿も、力が抜けているのにきちんとしていて
美しい。絣の紬と思われる普段着が、ここまではんなりとして見
えるのには脱帽でした。あんなふうに年齢を重ねたいと切に思え
ます。
懸命に病気の妻を思いやる夫を演じる栗塚旭さんも素敵でした。
普段は目にすることのできない、職人さんの職場や仕事が丁寧に
描かれています。


11月26日から公開です。
キモノや京都がお好きな方にはぜひ見ていただきたい映画です。
できれば、大切な方と。